法華経 三草二木の譬え
カーシャパ(摩訶迦葉)よ、正しく完全に覚った尊敬されるべき如来は、あらゆる法の意味を理解する自在の力を獲得し、あらゆる法に対する人々の願望について通達し、あらゆる法について確固として決断する賢明な知の最高の完成に達しているのだ。如来は、一切知者の智慧(一切種智)を示す人であり、一切知者の智慧に到達させる人であり、一切知者の智慧を説き下ろす人なのだ。
それは、ちょうどこの三千大千世界において、色も種類も名前も異なる草、灌木、薬草、樹木が、地上や、山や、岩の洞穴に生えているようなものである。そして、大量の水を含んだ雲が、三千大千世界のすべてを覆い尽くし、あらゆるところで雨水を放出する。
この三千大千世界に生えている草や、灌木、薬草、樹木、小樹、大樹は、若くて、柔らかい茎、枝、葉、花を持ち、そのすべては、雲によって放出された雨水から、能力に応じ、立場に応じて、水を吸い上げる。それらは、同一の雲から放出された同一の味の雨水によって、それぞれの種類に応じて発芽し、生長し、大きくなる。それぞれに花と実を着け、それぞれに名前を得るのである。しかも、それらの薬草の群落や、種子の集団は、すべて同一の大地に生えて、同一の味の雨水によって潤されるのだ。以上 抜粋ここまで。
法華経 角川ソフィア文庫、植木 雅俊「訳・解説」 より引用
三草
小草 ・・・同上の草、意味は 人天乗
中草 ・・・同上の灌木、意味は 声聞乗・縁覚乗〈二乗〉
大草 ・・・同上の薬草、意味は 三蔵の菩薩〈小乗の菩薩〉
二木
小樹 ・・・同上の樹木、小樹、意味は 通教の菩薩〈大乗の菩薩〉
大樹 ・・・同上の大樹、意味は 別教の菩薩〈大乗の菩薩〉
化法の四教 ・・・蔵教、通教、別教、円教
<個人解釈>
1.釈迦の説かれる法は、すべて同一の味で平等である。しかし、受持する衆生は現在において幸福になる。次ぎに、生まれ変わって1ランクアップし、それに見合った幸福をえる。それを繰り返して、最後に解脱・寂滅(涅槃寂静)に至る。
2.浄土真宗の信仰者は 親鸞聖人の教えの所まで救われる。親鸞会には要注意。
3.日蓮宗・日蓮正宗の信仰者は 日蓮大聖人の教えの所まで救われる。創価学会には要注意。
4.その他真言密教なら その各分派の指導者の所のレベルまで救われる。真如苑には要注意。
5.大事なことは自分にシックリ来るものを選択すること。そして、他宗派を非難・攻撃しないこと。
どれも正しく、ただ恵みの量の違いがあるだけ。そして、その違いが解っても、足るを知ること。足ることが本当に満足できなくなった場合には、改宗すること。実例、禅宗の一休さんは最後浄土真宗に改宗した。宮沢賢治は浄土真宗から日蓮宗に改宗した。シックリ来なくなった時点で、改宗すること。瓜生崇さんは親鸞会を退会した。樋田昌志さんは創価学会を退会した。
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